こんにちは。ナベトモです。
最近Amazonプライムでみた『バビロン』というアニメが考えさせられたので、ぜひ多くの人にも考えてもらいたいと思い記事にしました。
このアニメを一言で言うと「自殺についての善悪を問うアニメ」です。
最終回が終わった後のネット上の声では「すっきりしない!」「もやもやする!」と批判の声が多数ある一方で「考えさせられた」「善悪について分からなくなった」「禁断の最高傑作」といった声もあがっています。
具体的に『バビロン』の内容とネットの声を紹介してみます。
アニメ『バビロン』のあらすじ
詳細はWikipediaにゆだねます。バビロン(小説)とありますがアニメの内容とほとんど変わりないので参考になります。
Wikipediaの言ってることはよく分からんから概要を教えてって人のために簡単に筆者の脳内言語でかつ箇条書きで説明します。
・主人公正崎 善(せいざき ぜん)は正義感に強く真面目で捜査に熱心な検察官。妻と息子がおり、家族思いのパパ。
・奇妙な不審自殺の事件をおっていくうちにそれが政治界と関わりがあること気づき、さらに捜査を進めて行くと 曲世 愛(まがせ あい)という謎の女が関わっているということにたどり着いた。
・曲世愛はたった一言、耳元でささやくだけで相手に自殺させてしまうマインドコントロールを持っており正崎善の同僚は次々と命を絶っていった。
・ 若手の政治家である齋 開化(いつき かいか)の提唱する「自殺法」が世界中で議論されるようになり 、アメリカ大統領に自殺の是非が問われる。
・アメリカ大統領は「(生き)続けることが正義」との答えにたどり着いた矢先に曲世 愛のマインドコントロールにかかり、今にも自殺したくなる。
・大統領が自殺をすれば自殺を肯定することになる。メディアの手前それはできないが、大統領は自殺の衝動を抑えられない。それを察した正崎善は大統領を射殺する。
・その中継を正崎善の妻と子がテレビで見てしまう、、、
と、箇条書きのつもりが長くなってしまいましたが、とても数行では納められない内容です。
ところどころで曲世愛が正崎善に尋ねる「善って何?悪って何?」というセリフにはこちらも考えさせられるものがあります。
最終回後のネット上の声と感想
バビロン最終回
— ひかる@ヴァイオレットを布教したい男 (@Hikaru_wataten) January 29, 2020
評価が別れすぎてビビる…w
良かったって言う人は「マジで最高」って言うのに納得いかない人は「マジで最悪」って言ってる
バビロン最終回で放心状態😧
— なー (@na___365) February 5, 2020
でも 考え"続け"ないと悪になるのか…
#バビロン pic.twitter.com/c8OkTkNEfX
バビロン最終回観ました #バビロン pic.twitter.com/vxtL6RYGXS
— ⛩初音⛩ (@__Hatune__1925_) January 31, 2020
えー、バビロン最終回を見終えたわけですがね……もう後味の悪さが最高でしたね。バットエンドはこういうのでいいんですよ、ええ。シンプルに"女が悪"の作品でした。
— 月行 栞 (@HELLOWORLD2027) January 30, 2020
2020年冬アニメ感想
— でつ (@Detsu_0730) February 6, 2020
バビロン 最終回
ようやく見れた。最終回は賛否両論かなりありますが僕はこれが最高だったと思います。この作品はきれいに終わらせる必要なんかないと思う。最終回は人がどんどん自殺してく演出、曲瀬愛の存在感などバビロンらしい最終回だったと思いました。#でつのアニメ感想 pic.twitter.com/Z6kMeyUiU0
バビロンの意味とは?
バビロンは旧約聖書にでてくるバベルから派生したものと言われています。バベルの塔は、人間があまりにも高く塔を作りすぎてしまい神の怒りをかい、塔は粉々に粉砕され、人々は言語がばらばらになってしまった、とされていおり、混沌を意味する言葉ともとれます。
善ってなに?悪ってなに?
バビロン 9話
— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) January 6, 2020
神様なんていないの
検察特捜部からFBIへ
相手が海を越えるなら、こちらも曲世を追いかけてアメリカ合衆国へ
正崎の執念の捜査もやはり曲世の不思議な魅了に屈するのか?
もはやチートレベルな囁きに抗えない#バビロン pic.twitter.com/9ORqk5zUpL
作中に何度も主人公の正崎善に曲世愛が訪ねているセリフがあります。
「善ってなに?悪ってなに?」
人はアダムとエバが禁断の実を食べたことで善悪の知恵を得ました。
最終回では人々を自殺に追いやった曲世愛(まがせ あい)がアダムとエバをそそのかした狡猾なヘビとして描かれている描写が出てきました。
作中でも議論されていたように、野生動物には善悪の判断はできません。
自然界には善悪などなく、知恵を得て理性を持った人間のみが善悪を考えるようになりました。
つまり善悪とは人間の知恵と基準にゆだねられているのです。
にもかかわらず、善悪について改めて考えてみると曖昧な部分が多いことに気づかされます。
結局のところ自殺は善か悪か?
これは意見の分かれるところでもあります。
結局のところ、自殺というのは苦しみからの解放を意味していると思います。
誰しも苦しみから逃れたいと思うのはあたりまえのことですが、その手段に自殺という手法は果たして誤っているのでしょうか?
別の言葉でいうと、安楽死ということでもあります。
安楽死は日本では認められていませんが、国家間でも意見が分かれているところです。
スイスでは安楽死が認められており自殺ほう助機関というものが存在します。
病気が苦しいがゆえに、わざわざスイスに行って安楽死の権利を取得した日本人もいるくらいです。
苦しみから逃れるのに、安楽死を選択することは果たして悪だろうか?
法律が罪として裁くことはできるのでしょうか?
日本国内だけでも年間3万人の自殺者がいますが、彼らはどうしてみじめな死に方を選択しなければいけなかったのでしょうか?
死ぬ時くらい苦しまずに死ぬことは許されないのでしょうか?
アニメ「バビロン」の作中で齋 開化(いつき かいか)が提唱していた「自殺法」は、生きる権利が生まれながらにして与えられているように死ぬ権利も得られるべきとの考え方だと思われます。
いつでも、好きな時に、好きな状態で死ぬことのできる環境が用意されていれば、苦しむ人を楽に開放させてあげることができるのではないでしょうか?
しかし、自然の摂理から言うと、すべての生き物は他の生き物の命を奪ってまで自分の生存を続けています。
それこそが善というのならば、自殺は生命の連鎖を断ち切ることになるのでやはり悪になってしまうのではないでしょうか。
人間の場合、これからも善意ある行動ができる可能性があるのに命を絶つのは善行の放棄とみなされるため悪である、という考え方もできそうですね。
「自殺法」みなさんは賛成ですか?反対ですか?
私たちが考えなければいけない課題はたくさんありそうです。
ではまた。
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