浄水器の必要性は？私がいらないと思う根拠！メリットも？

巷では浄水器やウォーターサーバーやミネラルウォーターなど飲料水にとことん気を使う日本人ですが、実際お金をかけてまでそれらは必要なのでしょうか？

今回は一番身近な浄水器についてその必要性を検討してみました。

結論から言うと

「浄水器は必要ではないが、あってもいい」

という微妙な位置で落ち着きました。

その理由について述べていきたいと思います。

そもそも浄水器は何をしているのか？

そもそも浄水器は何をするものなのでしょうか？

浄水器の種類にもよりますが以下の物質を除去するものがほとんどかと思います。

気持ちは分かりますが、民衆を不安にさせて商品を売るのはいつの時代も常套句になっています。浄水器のメリット・デメリットを考える必要があります。

浄水器のメリット・デメリット

よく一般に言われているようなメリット・デメリットを挙げてみます。

いくつかのサイトに載っていることを羅列してみましたが、はっきり言って具体的なことは何も分かりません。

なので浄水器のメリットをもう少し掘り下げてみましょう。

ちなみにウォーターサーバーをおススメしているブログサイトはほとんどアフィリエイトです。みなさんがそのサイトからウォーターサーバーを契約すると1件あたり3000円から10000万円ほどの利益が発生します。悪い商品というわけではありませんが、割高になる原因はそこなのですよ。

さらにちなみにこのサイトでは記事外に広告が自動で出てきますが、浄水器について私の意図していない広告が出されることがありますのでご注意ください。

浄水器を使えば水道水は安全か？

「浄水器を使えば安全に水が飲める」

と言われていますが、結論から言いますと、

浄水器を使わなくても水は安全に飲める

が正解です。

日本の水道基準はWHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインを参考にしつつ、健康への影響を配慮した研究や検査技術を配慮して厚生労働省が決定しています。日本全国で同じ水質基準が使われています。

残留塩素は毎日水質検査が行われている

そのWHOの塩素濃度ガイドラインでは体重60kgの人が毎日２Lを一生飲み続けても人体に影響のない塩素の濃度を5mg/L以下としています。

ちなみに全国の水道局は毎日水質検査を行っていますが、本日の東京都の 全131か所の蛇口の 残留塩素の濃度はだいたい0.3~0.5mg/Lです。
（参考：東京都水道局水質検査結果（今日の水質））

毎日２Lも飲まない水、さらに安全と言われている基準値の約1/10の塩素濃度なので人体への影響は無視できそうです。

トリハロメタンは危険なのか？

発がん性があるといわれている総トリハロメタンに関しても、0.1ｍｇ/Lと人が一生飲み続けても健康影響が出ない量以下に厚生労働省で水質基準が設けられています。
※総トリハロメタン：クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの総称

さらに、発がん性に関してですがIARC（国際がん研究所）によると

クロロホルム及びブロモジクロロメタンはグループ２B「ヒトに対する発癌性が疑われる」
ジブロモクロロメタン及びブロモホルムはグループ３「 ヒトに対する発癌性が分類できない」

となっており、発がん性があるとは断言できません。

また、環境省のレポートによるとクロロホルムもブロモジクロロメタンも二酸化炭素として呼気からほとんど排出されるようです。
（参考：環境省ｰブロモジクロロメタン）

ちなみにアルコール飲料やタバコはグループ１に分類されています。

水道水で洗うと野菜のビタミンは分解されてしまうのか？

水に溶けた塩素は次亜塩素酸となり野菜に含まれるビタミンと還元反応して分解すると考えられていますが、水道水に含まれている微量な次亜塩素酸で少し洗ったくらいで分解されるビタミンの量などたかが知れています。気にするほどではないでしょう。

そもそも残留塩素は有毒ではない

そもそもですが、スーパーやコンビニの生野菜は10～60mg/kgの濃度の次亜塩素酸で消毒処理されてから市場に出てきています。

もちろん食品の搬出前には次亜塩素酸を除去し、消毒処理後は流水で洗浄することと定められています。

気になる方はしっかり流水で野菜を洗うことで次亜塩素酸は除去されます。

食品の消毒にも使用されている次亜塩素酸ですがその毒性に関しては食品安全委員会の添加物専門調査会2006年より” 急性経口毒性試験、皮膚刺激性試験、急性眼刺激性試験、皮膚感作性試験、口腔粘膜刺激性試験、復帰突然変異試験及び染色体異常試験において、変化は認められなかったとされている ”

つまり、動物実験でも人体の影響についても有毒性を示す報告は得られていないとのことです。

冒頭でも言いましたが、「浄水器を使えば安全に水が飲める」とのことですが、実際は「浄水器を使わなくても安全に飲める」ということです。

不安なら水道水を自分で検査してみる

自宅の水道水が安全な基準をみたしているかどうかは、お住まいの市の水道局で水質検査をしているとおもいますので一度調べてみましょう。

検索バーで「〇〇市　水質検査結果」などと検索すればお住まいの水質が分かります。

しかし、水道管を通って蛇口から出るまでに汚染されていないとも限りませんから不安は残るかと思います。

そこで簡易的に残留塩素や鉄などを検査するキットで蛇口の水を調べてみることもできます。

残留塩素の濃度だけ調べたいならクリタックウォーターチェッカー （残留塩素測定試薬） で簡単に安く検査することができます。

　クリタック ウォーターチェッカー(残留塩素測定試薬) は残留塩素のみの試薬となります。

4個入りなので4回もしくは4か所まで検査することができます。

簡単で値段も安いのでおすすめです。

pH5、遊離残留塩素、亜硝酸、鉄、全硬度 の5種類を一度に調べたい場合は 柴田科学 簡易水質検査キット シンプルパック 水のチェック隊シリーズ 水道水 が使えます。

「柴田科学 簡易水質検査キット シンプルパック 水のチェック隊シリーズ 水道水」はやや値段は張りますが5種類の検査を一度にできます。各２個ずつ入っていますので２回もしくは２か所で実施することができます。

自宅の蛇口から出る水を検査できるので水道管が汚染されていないかどうかをみる目安にもなりますね。

水道管も錆びてきたり腐食したりしてきますので数年に一回は調べておくと安心かもしれません。

特に古い住宅やアパートでは水道管も汚れている可能性がありますので浄水器をつけるだけで安心はしない方がいいかもしれません。

浄水器を使うと水はおいしくなるのか？

浄水器を使用することで水はおいしくなるのかどうか。

結論から言いますと

水道水は浄水器でおいしくなる！！

一番の効果は、カルキ臭の除去でしょう。これだけで水がミネラルウォーターのような飲みやすさになります。

浄水器はしっかり仕事してくれます。

浄水器不要派ですが、これは認めざるを得ません。

浄水器を使わずに浄化するという選択もある

カルキ臭を軽減するためには浄水器を使わなくても良い方法があります。

特に竹炭は靴箱におけば靴の臭いが、車に置けば車の臭いが改善され、水だけでなく空気もきれいになるので幅広い用途で使用できます。

しかも値段も浄水器より安い！

よっか 竹炭 食用 ２袋セット 国産 活性神 浄水 消臭 炊飯 ミネラル 遠赤外線

浄水器を選ぶとしたらどれがいい？

水道水をおいしくするためには遊離残留塩素をどれだけ除去できるかがポイントになってきます。

浄水器のカートリッジの中身はだいたい不織布(ふしょくふ)と活性炭を使用したものです。原理的にはかなり単純ですね。

つまり、だいたいどの浄水器も塩素は取り除いてくれるし、おいしくなる

塩素を除去してくれるのは活性炭です。つまり竹炭でも良いことになりますので、一番コスパが良いのは２Lの容器に竹炭を一枚入れておくと良いでしょう。

浄水器には無駄に高機能なものもありますが、家の蛇口に合ったものでランニングコストの良いものを選ぶのがおすすめです。

わが家では蛇口直結型なので交換カートリッジが高すぎず安すぎないパナソニックの浄水器を使用しています。


パナソニック 浄水器 蛇口直結型 ホワイト TK-CJ12-W

実際に使ってみましたがしっかりカルキ臭が取り除かれていて満足です。

外側に赤カビはどうしても生えてくるので中身もやはり心配になってしまいます。カートリッジの交換はしっかり行いましょう。

ビルドインタイプなら、指定のカートリッジが必要になってきますので選択肢はなくなりますが、効果は蛇口直結型と同じです。


互換性のある安物カートリッジでも良いのですが、やはり残留塩素の除去機能は落ちます（経験済み）。

高機能なカートリッジほど値段も高く味もおいしくなりますが、その差は標準カートリッジと比べて若干です。

「浄水と水道水の違いが分からないよ～」という方であれば気にする必要はまったくありませんし、水にうるさい人でも標準タイプで十分おいしい水が飲めますよ。

浄水器の必要性はあるか？まとめ

結果：安全という面では浄水器は必要ないが、おいしさの面では使った方がよい。

つまり、「浄水器は必要ではないが、あってもいい」

という結論でした。

参考になりましたら幸いです。

以上、ナベトモでした。
したらな！