こんにちは。ナベトモです。
この記事ではWord文書全体に一括でルビを振る方法をお伝えします。
Wordのルビ機能でルビを振ろうと思っても一括でルビが振れる行はせいぜい1~2行ほどです。
どうにかして長い文章に一括でルビを振りたいですね。
例えば、
という文章を
といったようにしたいのですよね。
そんな願いを叶えるためにWordの文章にルビを一括で振る3つの方法を紹介します。
その3つの方法とは
2.Excelのルビ機能を使って文章を打ちながらルビを振る
3.Excelの関数とVBAを使って一括でルビを振る ←ほとんどの人はこれ
ただし、ルビを振りたい文章がネット上からもってきたものなのか、これから打ち込んでいく文章なのか、既存もしくはネットからダウンロードしたWordファイルなのかで選ぶ選択肢は異なります。
もし、Wordの文章をネットからコピペで持ってきているものであればhiragana.jpを使って一括でルビを振るへ飛んでください。
もし、これから打ち込んでいく文章で勝手にルビが降られるようにしたい場合は Excelのルビ機能を使って文章を打ちながらルビを振る へ飛んでください。
そして多くの方がこちら、すでにあるWord文書またはダウンロードしたWord文書にルビを一括で振りたい場合は Excelの関数とVBAを使って一括でルビを振る へ飛んでいきましょう。
hiragana.jpを使って一括でルビを振る
ここではインターネット上から持ってきた文章にルビを振りたい場合の対処法になります。
ネット上の文章であれば、http://hiragana.jp/という便利なサイトがあります。
このサイトにルビを振りたいウェブページのURLを入力すれば、そのウェブページ全体の漢字にルビが降られるので、それをWordにコピペすることができます。
例えばこんな感じでURLをコピペします。
するとこんな感じに私のブログページの文章にルビが振られて表示されます。
これをWordにコピペするのですが、時々ルビがおかしいときがありますのでその場合はWord上でルビを振りなおす必要があります。
Excelのルビ機能を使って文章を打ちながらルビを振る
ここでは、これからルビの振られた文章を作っていく方に対する対処法になります。
今回は手遅れかもしれませんが、今後ルビが必要だと分かっている文章を作成する場合には一番手っ取り早くて楽な方法になりますので覚えておいて損はないかと思います。
まずExcelを開き、文章を書きやすいように一つのセルを大きくします。
そして、赤い矢印の「亜」というボタンを押します。
ついでに「亜」の隣の▼をクリックして「ふりがなの設定」をしておきましょう。
設定画面では、種類を「ひらがな」、配置を「均等割り付け」にします。
実際に文章を打ってみると、打ったそばからルビが振られていきます。
Enterキーを押すと次のセルに移動してしまうため、改行は「alt+enter」で行う必要があります。
ルビにカーソルを合わせてクリックすればルビを編集することもできます。
完成した文章をWordに貼るときは、セル内の文章ではなく、セルを選択した状態でコピーをして、Wordにそのままペーストします。
ちなみに上のExcelの画像の右側のサンプルは、私のブログのとある1ページの文章をコピペしたものですが、外部からもってきた文章にルビを振ろうと「亜」を押してもルビはつかないんですね。
その場合の対処法は次の「Excelの関数とVBAを使って一括でルビを振る」で説明していきます。
Excelの関数とVBAを使って一括でルビを振る
ほとんどの方がここの対象になるかと思います。
ここでは、 作成し終わった文章もしくはインターネットからダウンロードしたWordファイル に一括でルビを振る方法となります。
そのために一度Excel上で操作を行って文章にルビを振り、Wordにコピペしていきます。
Excelの Selection.setphonetic を使って文章に一括でルビを振る
手順を画像付きで説明していきます。
1.Wordの文章をそのままExcelにコピペする
Word上の一行が一つのセルに入り複数の行になって表示されます。つまり改行のたびにセルの行が増えます。
この際なるべく一行は短いほうがいいです。
2.すべて選択した状態でルビを振る
「亜」の▼ボタンを押してふりがなの設定を「ひらがな」「均等割り付け」にしOKを押します。
「亜」のボタンを押します。
しかし、この段階ではルビのスペースが空くだけでまだルビは振られません。
3.VBAを開き Selection.setphonetic を実行する
文章を選択した状態でalt+F11を押してVBAを開きます。
そのまま次にclrl+gを押してイミディエイトボックスを開きます。
そしてイミディエイトボックスの中に「Selection.setphonetic」をコピペしてEnterを押します。
(カーソルを文字列の最後に合わせてEnterを押す。一見改行してるだけに見えます。)
Excelの画面に戻ると文章にルビが振られています。
ルビがおかしいところは後ほどWordで修正します。
この状態で、ルビが振られていない場合は別記事の エクセルでSelection.setphonetic を使ってもルビがつかない理由と対処法をご参照ください。
4.Wordにコピペをし、形を整える
文章全体をWordにコピペします。ペーストの形式は指定しなくて大丈夫です。
すると枠線に囲まれてペーストされます。
この枠線を消そうとするとルビも消えてしまうのでそのままにし、枠線の位置を修正します。
左上の十字をクリックして表全体を選択し、レイアウトタブから行の高さの設定のところを0mmにし行間の無駄な幅を均一にします。
次にホームタブから行と段落の間隔をクリックし、行間のオプションを選択します。
行間を固定値にし間隔を文字サイズ+10ptくらいにすると整いますが好みに合わせてください。
枠線の中にルビがしっかり見えるように間隔のptを調整してくださいね。
5.誤って振られているルビを修正する
時々誤ったルビが振られていることがあります。
この記事の一番最初のサンプルの文章の中でも「三人」が「みひと」になっていたり、「義朝」が「ぎちょう」となっています。
また、長いルビの場合は漢字に収まらないことがありますので直していきたいですね。
まずはルビが誤っている単語を選択し、ホームタブの「亜」のボタンをクリックして修正します。
その際、右側にある「文字列全体」を選択してからルビを書くと楽です。
配置は「均等割り付け2」にして漢字の幅をルビに合わせて広げます。
ルビを修正したら以上で完成です。
これを「名前を付けて保存」を選択しPDFとして保存すると下のようにきれいにルビが振られているのが分かります。
(この画像ではルビは未修正のままですが)
長い行程に見えますが、慣れてくるとスムーズに進みますし、一つ一つルビを振る作業に比べたらだいぶ楽になるかと思います。
今回は、Wordに一括でルビを振る方法をご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。
以上、なべともでした。
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