乳幼児がいる家庭でも安全なゴキブリ対策とは?わが家での取り組みも紹介!
春先から夏の季節になると気になるのがゴキブリの出現です。
わが家には2歳になる息子がおりますが、ハイハイの頃は目ざとくブラックキャップを見つけては舐めまわしますので本当に注意が必要です。
どんな家でも遅かれ早かれほぼ100%ゴキブリがでると言われています。
「存在はしているけれども気が付かない」レベルにまでゴキブリがいなければ合格ラインと言えます。
逆に言えば、ゴキブリを最近見ていないから家にはいない、と安心することもできません。
ゴキブリ対策はどんな家庭でも必要となってきます。
今回は乳幼児のいる家庭における安全なゴキブリ対策について調べ上げたので情報共有をしていきたいと思います。
・ハイハイする赤ちゃんがいるのだけど、ゴキブリホイホイやバルサンは使っても大丈夫なの?
・赤ちゃんが毒エサをなめちゃっても大丈夫なの?どこに置いたらいいの?
・ゴキジェットのような殺虫剤は使っても大丈夫?
といった疑問にも答えて行きたいと思います。また、わが家での取り組みもご紹介したいと思います。
ゴキブリ対策の流れとしては
①侵入経路の遮断
②侵入している個体の除去
③予防
が重要になってきますが、今回は②侵入している個体の除去に焦点をあてて行きたいと思います。
①侵入経路の遮断については別記事で紹介いたします。
1.乳幼児がいても使って大丈夫な殺虫剤の種類がわかる
2.誤飲しない殺虫剤の使用方法や設置方法がわかる
3.誤飲した場合の対処法がわかる
赤ちゃんや乳幼児がいても安心なゴキブリ除去の仕方と注意点
ゴキブリ除去の方法にはいくつかありますが、主に以下の方法があります。
②捕獲タイプ(ゴキブリホイホイなど)
③煙タイプ(バルサンなど)
④スプレータイプ(ゴキジェットなど)
いずれもゴキブリに対して効果的であり乳幼児のいる家庭でも使用可能となっていますが、その使い方に注意が必要です。
それぞれについて必要か否か、またどのように使用したら良いか話していきたいと思います。
①設置タイプのおすすめと乳幼児への対応
設置タイプはホウ酸だんごやブラックキャップのように台所や家具の裏などに設置するタイプの駆除剤になります。
メリットは設置し続けている限り効果が持続するのでコスパが良好です。
また、エサの残量を確認することで実際にゴキブリがエサを食べたかどうかが分かります。
デメリットは、ゴキブリをその場所に集めてしまうことと、何より赤ちゃんや乳幼児が見つけて舐めてしまうことです。
ハイハイの始まりかけた乳幼児はとにかく目ざとくエサを見つけては手を伸ばして舐めますので注意が必要です。
例えベランダに置いていたとしても、窓の鍵をかけ忘れていた時に限って自分で窓を開けてエサを見つけては舐めます。
なのでホウ酸だんごのように中身(エサ)がむき出しになっているものは使いません。
正直言ってホウ酸だんごは最強の部類に入るほど効果的ですし、値段も200~300円で買えるのでコスパも最強です。しかし、乳幼児のいるわが家では使いません。
そこで設置タイプにはブラックキャップやコンバットのようにケースに入っているものがおすすめです。
これなら仮に赤ちゃんに舐められたとしてもすぐに口に入ることはありません。
・ホウ酸だんごをなめた場合
水を飲ませて2~3時間様子を見ます。吐き気・下痢・腹痛などの中毒症状が出ているようであれば医療受診します。食べた量が多い場合は様子を見る前に医療受診します。(参考:日本中毒情報センター)
・ブラックキャップの中身をなめてしまった場合
少量の場合なら水を飲ませて2~3時間様子をみます。3個以上食べてしまった場合は医療受診しフィプロニルを含有する製剤であることを伝えます。(参考:アース製薬)
乳幼児になめられない設置場所は?
手の届くところ、障害物を動かして取れそうなところへの毒エサの設置はNGです。
写真付きで見てみましょう。
まず一番ゴキブリの出やすいキッチンですが、流しの下などに設置したいところですがこの位置はいわずもがなハイハイする赤ちゃんのオモチャとなります。
また障害物があるから大丈夫と思いがちなゴミ置き場の隅
ハイハイのできる赤ちゃんはけっこう力強い上に狭い場所ももぐっていけますので、こんなところには簡単にアクセスできてしまいます。
設置場所としておすすめなのは冷蔵庫と食器棚の間の隙間などの細いところです。
冷蔵庫の周りは年中温暖でありゴキブリの好み安い環境のため隙間にブラックキャップなどを設置するのがおすすめです。大人でも届かない場所なので安心です。
次にリビングですが、リビングはけっこう設置個所が限られてきます。温かいところを中心に置くと良いです。
意外と出現頻度が高いのがエアコンの上です。
エアコンは外と繋がっていますのでドレーンホースを伝ってエアコン内に侵入することもあります。エアコン付近は暖かくもなっているので上に設置するのもオススメです。
重くて動かすことの難しいテレビ台の後ろもおすすめです
テレビの周りも温かいので彼らはよく通ります。乳幼児には簡単には届かない場所ですのでこちらもおすすめです。
次に玄関。
外からの侵入経路として玄関も要注意な場所です。
しかし、玄関は乳幼児の手の届くところばかりです。
例え、手を伸ばす必要のある場所であろうと、傘立てでふさいでいようと、ハイハイする赤ちゃんは果敢に攻めてきます。
残念ながら玄関下に設置することは控えたほうが良さそうです。
玄関での出現頻度が多いという方は見栄えは悪くなりますが、テープで高い位置に固定するのも有りです。
②捕獲タイプのおすすめと乳幼児への対応
捕獲タイプは主にアース製薬のごきぶりホイホイを指すと言っても良いと思います。
最近のごきぶりホイホイは縦に置くこともでき隙間に差し込むことができるので便利になってきています。
アース製薬 ごきぶりホイホイ+ デコボコシート 5枚x2個パック
誘引剤には魚粉、穀物、糖類など天然の食材を原料として使っており、殺虫成分は含まれていません。
(参考:アース製薬「ペットが誘引剤を食べてしまった」)
なので食べてしまっても大きく心配する必要はなさそうです。
ただ、乳幼児のいるご家庭においては誘引剤の誤飲よりも粘着シートに手をつけてしまう危険があります。
もし、そこに捕獲済みのゴキブリがいたとしたら・・・
おぞましいですね。
①乳児が食べても安心
②縦に置けたり壁に張ったりできるので乳児の届かないところに設置できる
③価格が安い
④実際にゴキブリの存在を確認できる
①べとべとに触るととれにくい→油と石鹸でごしごしして取る
②ゴキブリは捕獲されたまま生きている
③捕獲したゴキブリは巣に戻れないので大元から駆除できない
④有効期間は一か月。油やホコリで粘着が弱くなる。
⑤ゴミ袋に入れる時に圧縮したくない(気持ちの問題)
⑥誘引剤が臭う(天然素材ですので)
⑦見栄えが悪い
設置場所は設置タイプと同じように、ゴキブリが通りそうな場所がよろしいかと思います。
・冷蔵庫と壁の隙間
・キッチンの壁
・エアコンの上
・テレビ台の後ろ
などは乳幼児の手の届かないところとしてやはりおすすめですね。
わが家の地域では指定されたゴミ袋が有料のため、ゴミを可能な限り圧縮して袋に詰め込むのですが、私にはごきぶりホイホイに捕獲されたおぞましいものを圧縮する勇気はとてもないため使用しません。。。
③煙タイプのおすすめと乳幼児への対応
煙タイプの駆除剤と言えばアースレッドやバルサンです。
【第2類医薬品】アースレッドW ノンスモーク霧タイプ マンション・アパート用 [ゴキブリ・ダニ・ノミ用 6-8畳用 100mL×3個]
バルサン ワンタッチ 煙タイプ くん煙剤 20g × 3個 (6~8畳・10~13㎡ 用 × 3個) 家中のいやーな虫をまるごと殺虫 ・スミズミまでよく効く
・家の隅々まで届きあらゆる昆虫を駆除する
・部屋から出なくてはいけない
・火災報知器にビニールをかぶせて保護する必要がある
・精密機器や電化製品にはビニール袋などで覆って保護する必要がある
(パソコンやWiiなども故障することがある)
・食器類にもビニール袋をかけて保護する
・乳児のオモチャはビニール袋に入れて保護する必要あり
・ペット、植物は外に出しておかなければいけない
・使用後は30分ほど換気が必要
安全性や乳幼児への影響は?
バルサンもアースレッドも使用方法を正しく守り、煙を直接吸わないようにすれば乳幼児がいても安全であると主張しています。
アースレッドでは急性毒性、亜急性毒性、遺伝毒性、刺激性、感作性(アレルギー性)などの安全性試験結果を元に厚生労働省が認証していることからも安全性は高いと言えます。
(参考:アース製薬「安全性について」)
バルサンも哺乳動物への安全性が高い成分を使用しており、乳児がいても安心と言っています。
(参考:バルサン「赤ちゃんやペットへの安全性は?」)
実際に含まれている成分が本当に大丈夫か調べてみました。
アースレッドもバルサンも成分にd・d-T-シフェノトリンというものがメインに含まれています。
それはピレスロイド系殺虫剤とも呼ばれています。蚊取り線香も同じピレスロイド系ですね。
ピレスロイド系の特徴は
・光・酸素・アルカリに不安定で、環境中に揮発した後は速やかに分解する短時間作用型の防虫剤
・哺乳類や鳥類などの恒温動物に対しては毒性を発揮しない
(分解酵素の働きで速やかに代謝され、尿などで短期間に体内から排出される)
・昆虫、両生類、爬虫類に対して神経毒として作用する
とのことです。
(参考:wikipedia「ピレスロイド」)
が、成分の原液を大量に皮膚に塗るとアレルギー反応が出ることがあるとのことです。
ハイハイする乳幼児がいる場合、煙タイプの駆除剤を使用した後は一応床を拭いておくと良いかもしれませんね。
・煙を吸ってしまった場合
新鮮な空気のある場所に移動し楽に呼吸ができる姿勢にして休息させ医師に連絡する
(参考:職場の安全サイト)
・皮膚についた場合
水と石鹸で良く洗い、皮膚刺激がある場合は医師の診断を受ける
(参考:職場の安全サイト)
わが家ではそこまで害虫が多いわけでもないですし、精密機器をビニール袋で覆ったりするのが面倒なので使用しません。
④スプレータイプのおすすめと乳幼児への対応
スプレータイプの代表と言えばアース製薬のゴキジェットですね。
効果は抜群で素早く動き回るゴキブリに一瞬でも当てることができたらたちまちコロリとひっくり返ります。
【防除用医薬部外品】ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー [450mL]
・その場ですぐにゴキブリを処理できる
・有効成分であるイミプロトリンはピレスロイド系であり人体に対する害は低い
・夏場は取り出しやすいところに置かなければならないので子供に触られないように注意が必要
・噴射した後に油のようなものがついて滑りやすい
・油のようなものが付着するのでキッチン周りや食器類の近くで使いづらい(特に箸入れや引き出しの中などで見つけてしまった場合)
・スプレーが舞って吸い込んだり目に入ったりしやすい
・天井など届かないところには効果が弱い
安全性や乳幼児への影響は?
ゴキジェットの殺虫成分であるピレスロイド系は人体の中ではすぐに分解されてしまい毒性を示さないことから比較的安全であると言えます。
しかし、アレルギーやかぶれを起こしやすい人は薬剤に触れたり吸ったりしない方がいいとのことですので、赤ちゃんに対しても一応近くでスプレーしないなど配慮はした方が良さそうです。
(参考:安全データシート)
・身体に異常が出た場合には医師にピレスロイド系殺虫剤によるものであることを伝えて受診する。
(参考:アース製薬)
・目に入って刺激があるようなら洗眼する。皮膚についたら石鹸で洗う。
(参考:安全データシート)
ゴキジェットのデメリットにもあげましたが、スプレー後に薬剤がその付近に付着したままになっていますので、私はゴキを処理したあとに子供がその場所に触る前にウェットティッシュなどで拭いています。
引き出しの中や食器類の近くで見つけた場合には後処理が面倒でゴキジェットが使いづらい時があります。
そこで私のおすすめはフマキラーの冷凍ジェットです。
殺虫成分がなく一瞬で凍らせて氷殺します。
場所に応じてゴキジェットと組み合わせると最強です。
[Amazon限定ブランド] フマキラー 冷凍ジェット 450ml 殺虫成分不使用 殺虫 スプレー
さらに冷凍ジェットはクモ、ムカデ、その他ありとあらゆる昆虫に効きますのでこれ一本ですべて解決します。
デメリットとしては氷殺に若干時間がかかることと、壁にいる場合はスプレーの勢いで吹き飛んでしまいやすいこと、値段がやや高いこと、です。
そのため適度な距離を保ちつつしっかり垂直に当て続けなければいけないのでコツがいります。
しかし、キッチン周りでも子どもが近くにいても使えますし、スプレー後に薬品が残ることもないのでどこでもいつでも使えるというのは便利すぎてもう手放せません。
乳幼児がいても安全なゴキブリ対策まとめ
すでに侵入しているゴキブリ退治に有効な対処方法は以下の4つですが、注意が必要なものもあります。
→ホウ酸だんごは使わない。ブラックキャップなどを手の届かない隙間に設置する。ブラックキャップの誘引剤を食べてしまった場合は牛乳や水を飲ませる。
②捕獲タイプ(ゴキブリホイホイなど)
→エサに有毒成分は含まれていないが、粘着シートに触れたら油と石鹸でごしごし取らなければいけない。
③煙タイプ(バルサンなど)
→食器やオモチャ、電化製品を保護しなければいけない。人体には安全な薬品であるが、煙を吸ったり皮膚に薬品が付着しないほうが良い。
④スプレータイプ(ゴキジェットなど)
→人体には安全な薬品であるが、吸ったり皮膚に触れたりしない方が良い。
ホウ酸だんご以外はいずれも人体には大きく害のあるものではないので赤ちゃんのいる家でも安心して使えそうです。
わが家では主に設置タイプのブラックキャップとスプレータイプのゴキジェットや冷凍ジェットを使用しています。
特に冷凍ジェットはゴキジェットと異なり薬剤が残らないので重宝しています。
ご家庭の状況に合わせて効率よく殺虫剤を組み合わせて使用していくのが良いかと思います。
今回は赤ちゃんのいる家庭でも安全なゴキブリ対策についてお伝えしました。
少しでも家庭での生活が豊かなものとなりますように。
したらな!
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